甲着装人骨

渋川市・金井東裏遺跡出土の甲(よろい)着装人骨が3月8日まで一般公開されており、見学に伺いました。

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 昨年、古墳時代の甲(よろい)を身に着けた状態で、6世紀初頭の榛名山二ツ岳の火山灰層に埋もれた人骨1体が、渋川市金井の金井東裏遺跡から見つかりました骨が残りにくい火山噴出物層から古墳時代の被災人骨が出土した例はなく、甲を着けた状態で見つかったのも全国で初めてです。人骨は首長層とみられ、噴火を鎮める儀式をしていた可能性があります。

県埋蔵文化財調査事業団は「考古学史上まれにみる発見」としており、火山の噴火という大災害に直面した古代の生活を解明する一級の史料になるそうです。

鉄製の甲を着けた人骨は、右膝を立て、うつぶせの状態で、厚さ約30センチの火山灰に覆われた溝から見つかりました。後頭部と右太ももの付け根の骨は火砕流層にのみ込まれ、欠損しています。事業団は、骨格の発達状況や太ももの骨の大きさから成人男性と断定しました。火砕流に巻き込まれ、膝立ちの姿勢から前方に倒れて死亡したと推定しています。

かぶとや肩、脚の部分の甲は見つかっておらず、横幅約50センチの胴部分のみ着ていたと考えられます。甲は「小札甲」(こざねよろい)と呼ばれ、首長層やそれに次ぐ有力者の古墳から出土しているため、この鎧を着けていた人骨も首長層とみられます。

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(金井康夫事務所より)

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