title_square 公約・政策

 1.医師不足の解消

平成22年時点での医療施設従事医師数は人口10万人対で206.4人であった。その後、様々な医師確保および育成制度により、平成28年度時点では225.2人,平成30年度時点では228.3人まで増加することに成功している。

群馬県としは継続して医師の確保に努めている。人口10万人あたりの医師数は年々増加にはなっているが、全国平均値にはまだ届かない状態(平成30年度)ではある。
県外からの転職・転院の受け入れなどの支援策(働きやすい環境整備・移住促進)なども行っているが、生活基盤も含めての移住は医師の方々にも簡単な話ではないのは事実である。このことを勘案して群馬県は、新卒的な位置付けである臨床研修医(医師免許合格直後の研修期間)の確保に特に力を入れる形を採っている。
医師である以上魅力的な医療研修機関は絶対的な条件であるので、県内の魅力的な医療機関を多くの県外の医学生に知ってもらう政策を行っている。

  1. ドクターズ カムホーム プロジェクト : 群馬県以外の医学生のために就職先候補の医療機関を見学してもらう際の交通費の一部支給
  2. 群馬県内の医療機関の取り組みを広く知ってもらうためのPR動画
  3. 医師・医療従事者と山本知事の対話の取り組み


以上の政策などを継続して行った結果、一時期落ち込みが激しかった群馬県内への臨床研修医の就職数は高水準で改善することとなった。
このような複合的な取り組みにより、医師の方々には医師としての研鑽を積んでいただきながら群馬県を拠点とし活躍の幅を増やしていただき、群馬県民としても定住できる政策の実現を要望し、医師不足の解消を実現していきたい。

 2.児童館・子育てサロンの整備

沼田市には現在、テラス沼田6階に常設している「子ども広場(令和5年1月現在予約制)」をはじめ、沼田幼稚園,沼田めぐみこども園,とねふれあいひろばの各施設内に「地域子育て支援センター」という形で、0歳から就学前のお子さんと保護者の方に楽しく過ごしていただけるよう尽力いただいている。

群馬県としては、各行政区への直接的な支援機関の設置指示などは行うことできないが、交付金,補助制度という形で子育て機関が円滑に運営できるよう間接的ではあるが支援を行っている。特に、子育て支援に関しては、横山前市長の時代から要望させていただき、星野市長にも引き続きさらなる支援をいただけるよう重ねてお願いをしていきたいと考えている。

「子育て支援」沼田子育てネット のホームページ ←こちらから

引用:沼田子育てネットのホームページ

 3.民間企業との漢方連携

利根沼田の主力産業である農産業のさらなる発展と収益化を考え、長年、漢方の元となる生薬生産の支援策などになる活動をし、民間企業への訪問・陳情や群馬県農政課への協力依頼などを継続的に行ってきた。もちろん群馬県・山本知事には議会での一般質問を積極的に行ってき、群馬県内の中山間地域における農産業振興を要望してきた。

それにより山本知事の株式会社ツムラ代表との会談などが実り群馬県としてもツムラと連携を図りつつ安定的な生産に向けた支援を積極的に行っていく流れとなっている。

 4.伝統文化を活かしたまちづくり

コロナ禍ということで、文化財の保存活動などは全国的にも難しい状況が続いており、今まで積極的に行われていた補助金交付などもコロナ関連の予算確保に当てられており、難しい状況であります。

しかしながら新型コロナ対策も目安が付いてきたと考えられることから、必要な予算には積極的な要望を群馬県に行っていき、今後も群馬県内の祇園祭はじめ様々な伝統文化財への保護活動ができるよう尽力していきたいと思います。

 5.地域の声を活かした高校再編

利根沼田地域の拠点教育機関である「沼田高校」と「沼田女子高校」の合併であるが、なかなか地域の合意形成が図れず苦慮した部分もあったが、平成30年9月,当時の群馬県教育委員会の笠原寛教育長が本議会において「少子化がさらに進む中でより良い教育環境を整備するためには、高校の再編整備の検討は不可欠」と述べたことにより、状況は前進した。

新型コロナ流行の影響があったにしろ、令和3年12月には新高校開設準備会を設置し、令和7年4月の新高校開校に向け進んでいる。

新高校設立に関し、ハイレベルな教育機関となるよう尽力して参りたい。

 6.老人ホームの待機者解消

数年前まで沼田市は、群馬県内において特別養護老人ホームの設置数が少なく専門の専門的介護が必要となった時の受入先が限られ施設入居待機者が多数であった。

しかし、社会福祉法人とね虹の会による「特別養護老人ホームとね虹の里」の開所と社会福祉法人なごみの杜による「特別養護老人ホーム菜の花館本町通り」の開所により100床の受け入れが可能となり、施設入居希望者の待機者は一気に減少へとなった。

しかしながら完全な待機者の解消となった訳ではないので、引続き最適な受け入れ状況を整えられるように、今後も群馬県と連携を取り、支援策の拡充を図っていく。

 7.ハンディのある人の雇用充実

障害者雇用は、「1.一定の事業者数を超える企業(行政機関含)」「2.就労継続支援A型事業所」「3.就労継続支援B型事業所」「4.その他積極的雇用」に大別される。

障がい者のの雇用の促進等に関する法律により群馬県内においても、官民問わず障がい者の方々の積極的な雇用が進められており、特に障がい者の方の就労継続支援において、B型事業所の工賃は現在「第4次群馬県工賃向上計画」に基づき様々な支援が行われているところである。

もちろん、ハンディキャップのある方々を民間企業で積極的に雇用してもらい、それを群馬県として支援していくというのが一つの理想的なカタチかもしれないが、様々なハンディキャップがある方々には、適した働き方を提供していくのも理想的かつ現実的なカタチであると考える。

群馬県が積極的に支援できる「就労継続支援A・B型事業所」においての作業工賃は、平成22年時点では、「12,743円」であり全国平均にも届かなった状態であるが、令和元年度では「17,629円」と全国平均の「16,369円」を約7.7%上回っている状況であり、大幅な向上となっている。もちろん作業工賃は景気動向の影響を受けることとなるが、今後も仕事量,単価の向上につながるような施策を群馬県として打ち出していければと考えている。

 8.環境資源の開発

群馬県では「ぐんまの木で家づくり支援事業」を平成19年から平成30年まで行っており、その延べ数は構造材補助:8,165戸,内装材補助:698戸で県産木材の使用量は13万6千㎥となっている。この補助制度は平成30年度で一旦、完了している

現在は「ぐんま県産木材の利用の促進に関する指針」を策定し、県産木材の生産体制から販売・利用促進までの大きな目線での産業育成が図られている。さらに県有施設の建設などでは原則県産木材が使用されることとなっている。

人口減少とともに戸建て数の減少など県産木材の利活用に課題があるが、日本特有の気候に適する木材の積極的な活用に取り組むよう群馬県には要望していく。



 社会福祉基盤の整備:【 群馬県立沼田特別支援学校の設立 】

利根沼田地域の特別支援学校は、平成11年から群馬県立榛名養護学校の沼田分教室,平成16年に群馬県立榛名養護学校沼田分校、平成27年度からは群馬県立沼田特別支援学校として設置・運営されてきたが、高等教育の面は、群馬県立渋川特別支援学校に頼らなければならなかった。しかし念願かない、高等教育までも一貫して沼田地域で行えるよう平成30年4月に開校し、新校舎も翌年には完成したことで、利根沼田地域の支援教育土台が出来上がったと考えている。

令和5年1月時点の在校数は、小学部:23名,中学部:15名,高等部:23名となっており、今後も利根沼田地域唯一の特別支援学校として発展してもらえばと考えてる。


 社会資本の整備:【 戸鹿野橋の新設 】

屋形原町と新町とつなぐ地域住民にはなくてはならない「戸鹿野橋」だが、1935年に架設された鋼ワーレントラス橋という形式を採用している。

橋梁の企画自体が著しく古く、幅員5.5mですれ違い困難,重量14tの制限など必要不可欠ではあるが、現代において使い勝手が良かったと言えばそうではない。また国道17号側からは右折渋滞を引き起こすポイントともなっている。

老朽化という最大の問題もあるが、地域生活路の利便性向上ということも踏まえ、再三、群馬県には要望を行ってきたが、新橋への架け替えの計画が実行となり2029年には工事完了となる見込みである。今後も早期の実現に向けて要望していく予定である。


 社会資本の整備:【 新潟空港乗り入れ 】

群馬県には空港はなく、一般的には羽田空港などの利用が頭に浮かぶと思う。
しかしながら、そこには時間的,費用的,災害リスク回避,首都空港の混雑緩和など各要素が内在しており、そのひとつひとつに目を向け思案する必要がある。群馬県という立地を考えれば、近県で地方空港を完備しているのは「茨城県:茨城空港」「長野県:松本空港」「新潟県:新潟空港」となる。もちろん自動車があればどこへでも好きなようにアクセス可能ではあるが、公共の移動手段…特に新幹線となれば限られてくる。
群馬県は新幹線が分岐する特異な場所であり、長野・北陸方面,新潟方面と2つの路線が乗り入れている。この中で新潟方面は新潟駅~新潟空港までが非常に近く様々な面で活用案が考えられる。
新潟県は花角知事の選挙公約で上越新幹線延伸構想を掲げており、埼玉県,群馬県もこの延伸構想に協力することで、日本初となる上越新幹線の新潟空港へのダイレクトアクセスを叶えていきたいと考えている。

 無形文化遺産の登録:【 温泉文化遺産のユネスコ登録 】

群馬県および県内の業界団体が中心となり「日本の温泉文化」をユネスコの無形文化遺産登録を目指す運動を展開しており、その活動には当初より参加させていただいている。
群馬県は言わずと知れた温泉県であり、その恩恵を私達は知らぬうちに享受している訳である。しかし産業という面で見れば、後継者不足や経営者の高齢化など明るいニュースは見当たらないのが実情である。そのためこれを機に、温泉の文化的価値を見つめ直すと共に「ONSEN」のブランド化による海外向けへの発信~インバウンド需要の拡大の2つを柱にしていきたいと考えている。
そのためには、国民のだれもが納得し得る「共感できるストーリー」と「法的保護措置」を土台にする必要がある。
この活動は現在全国に波及しており、全国知事会は30道県の協力の元、活動を推進している。
登録申請への最短スケジュールは2024年2月に日本国内の候補からの2026年11月のユネスコ無形文化遺産登録への道筋となる。
沼田市にも老神温泉郷があり、それを起点に地域に波及するようしっかりと活動していく考えである。