群馬県立がんセンター緩和ケア病棟 開棟式

群馬県立がんセンター緩和ケア病棟の開棟式に出席いたしました。

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平成22年12月に策定された「群馬県がん対策推進条例」では、緩和ケアの充実(第
9条に規定)が掲げられ、県の責務として「緩和ケアに必要な病床の確保」が盛り
込まれました。また、平成23年からの「はばたけ群馬プラン(第14次群馬県総合計画)」においても、医療先進県ぐんま推進プロジェクトの中で、「がんセンターにおける緩
和ケアの充実」が盛り込まれ、がん対策の一つの柱として取り組むべき事業として明示さ
れています。
これらの現状を受けて、がんセンターでは、病院内での緩和ケアチーム活動の強化や地
域の医療機関との連携の促進等に取り組むことを通じて、がん専門の県立病院として、ま
た、地域がん診療連携拠点病院として、地域の緩和ケアに係る中心的な役割を担うセンタ
ー的機能を有する病院となるよう努めています。
しかし、今後の高齢化の進行に伴いがん患者が増加することにより、緩和ケアに対する
ニーズは益々高まることが見込まれる。平成24年3月現在、緩和ケアの重要な役割を担
う緩和ケア病棟が整備されているのは県内4病院のみであり、東毛地域には、緩和ケア病
棟を有する病院がない状況となっています。
がんセンターへは、地域の医療関係者や患者団体、経済団体等から緩和ケア病棟の整備を
要望する声が多く寄せられ、更なる緩和ケアへの取り組みが求められていました(以上、群馬県立がんセンター緩和ケア病棟基本構想より)。

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そこで、今回、緩和ケア病棟が建てられたわけです。

緩和ケア病棟は、下記の4つの基本方針に基づき、運営されていきます。

(1)〔全人的苦痛の緩和〕
患者さん、ご家族が穏やかに自分たちらしく生きることができるように様々な専
門職とボランティアからなるチームが一丸となって、全人的苦痛を緩和するための
ケアを提供します。
(2)〔日常生活支援(緩和リハビリテーション)〕
可能な限りそれぞれの患者さんらしい日常生活の維持・向上のため、患者さんと
ご家族にとってそのとき出来うる限りの最高のQOL(クオリティ・オブ・ライフ
=いのちと生活の質)が実現できるように支援します。
(3)〔地域における継続的な支援〕
可能な限り住み慣れた地域で生活できるように地域と連携し、退院後も継続した
支援を実施します。
(4)〔地域の緩和ケア推進(緩和ケアの普及・教育)〕
地域における緩和ケアのセンターとしての役割を担い、地域全体の緩和ケアの充
実を目指し、地域とのネットワークの構築や教育・研修活動を推進していきます。

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がん患者さんが抱える身体の痛みや心の苦しみを緩和させられれば、幸いですね。

(金井康夫事務所より)

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