発知新田町崩落対策要望 解決

以前当事務所に相談がありました沼田市発知新田町地内、発知川付近斜面崩落地の整備に関する案件がおおよそ解決しましたのでご報告致します。

 

相談を受け視察したところ、発知川右岸に面した崖の一部が数mにわたり崩落していました。その状況から新たな崩落が発生する可能性も考えられ大変危険と感じました。付近には人家(1戸のみ)・墓地等があり、また崩壊箇所の一部は以前道路(私道)として使用されていました。

要望があった崩落個所(横から)

崩落箇所(真上から)

 

 

利根沼田環境森林(治山事業として)・沼田土木(がけ崩れ対策事業として)の両事務所に繋いだところ、当該箇所は河川区域外であり、また民有地(民有地の修繕義務は基本的には所有者)のため県による整備工事は不可とされました。ただし崩落により河川の形状・流れが著しく変わることがあれば県による対策工事が行われますがそれも見られなかったため県による対応はなされませんでした。

また例外として民地でも整備可能な「急傾斜地崩壊対策事業」(下記参照)も検討しましたが警戒区域外ということで当初要望した県による崩壊箇所の整備という解決には至りませんでした。

(「急傾斜地崩壊対策事業」採択基準には区域内に家屋が5戸以上必要)

 

 

改めて地権者を交え対岸から視察を行ったところ、崩落があった付近護岸でわずかですが河川により削られている箇所を確認し、新たな崩落防止のためにも護岸整備が必要と思いました。

再度、地権者と共に沼田土木事務所に状況説明をおこなった結果、河川の浸食により斜面が不安定になり崩落を引き起すことが想定されると判断され、この度の護岸整備工事が施行されました。

40m以上にわたりコンクリート護岸が完成

 

以前浸食が見られた用水路排出口にも石垣の擁壁(写真中央)を設置

 

崩落の応急処置として伐採した竹を利用して防護柵の代用に

 

 

 

今後、河川の形状が変わるほどの大きな崩落が起きた際は即座に県に要望致します。

崩落箇所の整備は叶いませんでしたが護岸整備という根本的解決に、沼田土木事務所をはじめご尽力いただきましたすべての皆様に感謝申し上げます。

(金井康夫事務所)

 

 

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